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2010年6月、新作しかけ絵本「はなのさくえほん」を出版しました。新作絵本「はなのさくえほん」(いしかわこうじ 作・絵 童心社)を出版しました。「はなのさくえほん」は、ご好評をいただいております「たまごのえほん」の続編。種や球根から、芽が出て、大きく育って美しい花が咲く様子を体験できる、ユニークで楽しい仕掛け絵本です。 どうぞご期待下さい!
しましまの種、土にまいてみよう。
チューリップ、スミレ、子どもに身近な花々が元気に美しくさきます。 |
「はなのさくえほん」 いしかわこうじ 作・絵 童心社 定価1,100円(税別) |
「季刊 教師の友」2015年7,8,9月号に「はなのさくえほん」の感想文が掲載されました。「はなのさくえほん」 いのちのかがやきを子どもたちに細川和子(ひょうご絵本の伝承師、「お話と絵本の会」代表) 「おはなし会」で絵本の読み聞かせをしていると、いろいろな年齢の子どもたちみんなが楽しめる絵本は、プログラム構成を考える上でとても大切です。 今回ご紹介するこの絵本は、まさに、0歳から小学生、あるいは、時にはおとなまで魅了する、プログラム構成の上で欠かせない作品といえるでしょう。 2010年に〈いしかわこうじしかけえほん〉として出版されたこの絵本は、従来の“しかけ絵本”よりはシンプルで軽量化されているため、聞き手の子どもたちに向きあって、片手で絵本を立てて持ち、読み聞かせる一般的なスタイルに適しているといえます。 というのも、以前からある“しかけ絵本”は、ポップアップ絵本、飛び出す絵本ともいわれ、歴史と伝統のある分野ですが、机やテーブルなど平らな台の上で開かなければ、中に折り込まれた紙で作られた精巧なお城や庭や子どもも十分に見ることができないので、集団での読み聞かせには向かないのです。 でもこの作品は、表紙を開くと、まず左ページには種が一粒、右ページには茶色の地面に双葉の芽が。そしてそのページを二度上に開いていくと、芽がのびて茎と葉ができ、ひまわりがあらわれます。大きく描かれたひまわりは、力強くまっすぐに空にむかってのびていて、生命そのものの力強さに満ちているようです。 あわせて、葉っぱにかまきりがとまっている様子が描かれている点も、共に生命が存在する自然のやさしさを表しているといえます。 続けて、各左ページには一つの球根、一つの種が描かれます。そして各右ページには、芽からあさがお、チューリップ、すみれなどの花々が育ち、それらにアリやちょうちょうが寄り添うという、子どもに身近な自然が、二度おりこんだ紙に描かれています。上に開いていくと明らかになっていくのです。 まさに、シンプルで軽量化され、読み聞かせ可能なしかけといえるでしょう。 命を宿した球根や種子が、青空にむかってまっすぐに力強く伸び、花々を咲かせる様子は、添えられた簡潔な言葉と共に、日本に限らず、世界の乳幼児をはじめとする多くの読者に命のすばらしさ、輝きを伝えることができるのではないでしょうか。 命が軽く扱われているような今だからこそ、こんな素朴な自然と命の絵本を一度手に取ってみてください。 出典:「季刊 教師の友」2015年7,8,9月号 |
「母の広場」紙に「はなのさくえほん」の感想文が掲載されました。童心社発行の「母の広場」紙に、「はなのさくえほん」の感想文が掲載されました。桜田保育園の近藤初江園長が、園児に読み聞かせをした時のことを、生き生きと書いてくださいました。 ちっちゃな読者さんたちに気に入ってもらえて、とてもうれしいです。 近藤園長、すてきな感想文どうもありがとうございます。
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